2022年9月から2024年にかけ、ETH/BTCは一貫したダウントレンドを形成中。
現在、BTCドミナンス(クリプト市場全体に占めるBTC時価総額)が56%台と強く、アルトコインが全体的に低迷している相場状況とは言え、今年勢いのあるソラナと比べるとイーサリアムの弱さは明らかだ。
イーサリアムはなぜここまで弱くなってしまったのか?
最も大きいのはやはり、ソラナの台頭。ミームコインやエアドロブームと言った今年のトレンドに乗り、ソラナはイーサリアムのシェアを確実に奪っていった。
一方でイーサリアムはどうか。2021年当時のバブル期と比べると、DeFiやNFTといったイノベーションを新たに生み出せていないことにより、ETH経済圏に新規参入者をなかなか呼びこめていない疑いがある。
ただ一方、ソラナがイーサリアムに比べて真新しいことを何かやっているのかと言えば、そこも疑問。現状、基軸通貨であるSOLに対する需要はあくまでミームコインに賭けるためのチップ、つまりカジノコインとしてのものが大半というのが実情だ。
さらに、最近ではTONチェーンがテレグラムのミニゲームで流行ったり、TRONチェーンがソラナのミームブームの焼き直しのようなことをやって多少盛り上がってはいるが、クリプト界隈の外から新たに人を呼び込むまでのブームには至っていない。
つまり、クリプト市場全体がパッとしないのだ。
イーサリアムの価格は復活するのか?
ではこのまま、イーサリアムは死んでしまうのか?
それは無いと信じている。
確かにイーサリアムL1でのオンチェーン活動は低迷気味だが、逆にL2ではBaseが盛り上がりを見せ始めている。
L2が盛り上がれば、その経済的恩恵は必ずL1に跳ね返ってくるだろう。
また先日、イーサリアムは現物ETFがアメリカで上場されたわけだが、これに関して市場は未だ過小評価している節がある。今後相場が上向いてきた時、ETFの件は再評価される可能性が高いのではないか?
そして何より、クリプトのイノベーションはこれまでほぼ全てイーサリアムから生まれてきた。DeFiやNFTはまさにそれである。
最近、Xではイーサリアム考案者のvitalikやビルダーを中心に、イーサリアム経済圏の今後のあるべき姿が熱く議論されているが、その様子を眺めていると、そう遠くない将来、今のこの状況を打破するような新たなブレークスルーが、再びイーサリアムを起点として巻き起こるのではないかと、そんな気がしてならない。
2024年今後のイーサリアム投資戦略
そこで、私の今後の投資戦略は「ETH/BTC」ロングとなる。
スイング目線で、イーサリアムをBTC建て、USDT建てともにロング
BTC建ては0.03を底と勝手に想定して徐々にロングしていく。
ただし、ソラナなど他のアルトコインが台頭してきている以上、2021年12月のBTC建て高値を今回のサイクルで超えることは難しいと考えているので、利確は来年以降、状況を踏まえての判断となる。
もちろん、USDT建てに関してはATHを信じるのみ。
イーサリアムの反撃はここからだ。