ビットコインは8月23日に急騰し、200日移動平均線(チャートの水色ライン)上に復帰。その後土日に入り堅調に推移していたかのように見えたが、月曜から反落。火曜日にかけて一段と弱くなり、28日水曜日朝には58,000ドルをつけることとなった。
価格上昇期待からか、8月21日頃よりOI(下図の赤枠)が増加(トータル34B規模)していたところ、27日夜に30,000BTC移動のニュースなどもきっかけとなり、いっきに恐れをなしたロング側が清算に追い込まれた形だ。
下落の原因は端的に言って、現在のビットコインには60,000ドルより上で強い現物需要が無いことだろう。
だからどうしてもマーケットは先物主導となってしまい、OIが溜まりFRがプラス圏に到達すると価格が腰折れしてしまう。逆にOIが剥がれ、FRがマイナス圏まで戻ると価格下落が落ち着くといった典型的な先物主導のレンジ相場となってしまっていることが窺える。
今後もしばらくは58,000〜62,000ドルあたりでのレンジ相場となることを見込む。
ただし、来月は6日にアメリカ雇用統計、10日にトランプ・ハリスのテレビ討論会、そして17〜18日にかけてのFOMCなど比較的大きなイベントも予定されているので、来月早々、レンジを抜けて相場が再び大きく動きはじめる可能性も十分にあると予想する。