ビットコインは引き続き、58,000〜62,000ドルのレンジ内で小幅に推移。
昨晩、レンジ下限の58,000ドルを一時的に割り込んだものの、その後は反発して現在は59,000ドル付近をうろついている。
今回も58,000ドルでなんとかサポートできた形だが、上値は依然重い。
今後、強い反発もなく再度下値へトライした場合、次はサポート仕切れない可能性が高いのではないか。
仮にレンジ下限を割ってしまった場合、次の底値目安は前回暴落で49,000ドルをつけた際のローソク足実態下限54,000ドル付近か。
54,000ドル付近で強く反発できた場合は日足で上値切り上げの二番底となり、上昇トレンド継続の目もまだある。
ただ、来月はアノマリー的に、ビットコインにとって鬼門の9月。
アメリカ株式市場も9月は弱い傾向のため、今のままの値動きが続く限り、守りの9月になる可能性は高い。
アルトコインの買い場はいつなのか?(蛇足)
ここからはアルトコインの話を少々。
現在、ビットコインドミナンス(市場占有率)は56%台。
大方の市場参加者の予想通り、9月のマーケットが弱く推移するのであれば、アルトコインからはさらに資金が抜ける形となり、その結果としてビットコインドミナンスはさらに上昇するのではないだろうか?
上位アルトの状態を見てもこの傾向は明らか。
イーサリアムはアメリカ現物ETF上場後ずっと流出が続いており、BTC建ても安値を更新し続けている。
そして今年のアルトコインの主役、ソラナもここのところ元気がない。
その他、TONやTRONを筆頭に局所的にトレーダー界隈で盛り上がるアルトコインはあるものの、息の長い上昇を見せるような銘柄はなかなか見えてこない。
2021年のメタバース銘柄やNFTの暴騰を見てしまった身からすると、なんとも物足りない。
正直言って最近のアルトコインの値動き程度では、投資対象としてのリスクリワードが悪すぎるのだ。
確かに、メタバースやNFTの現状には燦々たるものがある。
とはいえ、2021年当時の段階において、エンドユーザーに壮大な夢や希望を見せ、人々を惹きつけたことは事実。
一方でここ最近、新しく出てくるアルトコインにはその辺りの心躍るようなストーリーがほとんど無い。
それどころか、最近のアルトコインはエンドユーザーを単なる餌食にしたような糞コインばかり。
たいしたユーティリティも無く、初期投資家やコアメンバーの出口流動性として、はたまたプロジェクトの資金調達先として一般投資家が利用されているだけのように思えるトークンが無数に存在している。
ミームコインバブルはある意味、このような現状に対するアンチテーゼから生まれたものだが、こういうやり方が野放しになっているマーケットに果たして明るい未来はあるのだろうか?
まあしかし、大事なのはWEB3業界の発展よりも自分の利益である。
統計を取ったわけではないが、仮に今後、仮想通貨バブルがまた来るとして、さまざまなアルトコインのほとんど90%以上は、トークンローンチ直後はバブルに乗って暴騰するが、その後長期では勢いを失い、さらにBTC建てでは散々な結果となることがわかっている。
つまり、アルトコインに仕込むのであれば、ビットコインドミナンスがなるべく天上圏にあるタイミングで、なるべくフレッシュな銘柄(発行または上場から日が浅い)銘柄に仕込むのが勝率が高い。
この理論から言えば、アルトコインの買い場はまだもう少し先か。
最近、Xを見ていると、比較的投資資金の少ない人々の間でビットコイン積み立て投資人気が高まっていると聞くが、今からビットコインで一財産築こうとすると、そもそも元手がそれなりに必要だ。
それなのになぜ、資金の少ないはずの人々の間でビットコインが人気となっているのか?
それは多分、昨年から続く堅調なビットコインの値動きに対する信頼と安心感から来ているのかもしれない。
確かにビットコインはこれまで長期で右肩上がりのチャートを作ってきたので、それも納得だ。
逆にここ数年のアルトコイン全体のパフォーマンスを見れば、人々が遠ざかるのは当然だ。
ただ、だからこそ、アルトコインの仕込み時は近いのかもしれない。
ある意味、アルトコインに対する悲観が極限まで達したときこそが、アルトコイナーにとっての最大のチャンスとなるからだ。